最近のセルフSSにて、よく見かけるドライブスルー洗車機。パッと見た感じはどれも同じように見えますが、
実は設置店舗によって同じ形式の機種でも機能面などで、若干の違いが見られることもあります。今回はそのあたりについてイロイロと。
(各装置の画像をクリックすると動画が見れます。)

街のセルフSSでよく見かけるドライブスルー洗車機は移動式で、最短1.5往復で洗車が完了するタイプが主流です。 しかし、洗車単価は安い・台数は稼げない時代ですので1台あたりの洗車単価を高める為にOptionとは多機能化しています。

撥水コートやポリマーコートに各100円プラスのトッピング(下部洗浄、高圧ジェット、泡)を付けて、だいたい1000円から1500円・約6分なので、 同じ約6分でも約2分のフツーのシャンプー洗車300円を3台やるより儲かるわけです。洗車台数が減った分、客単価を上げて収益に回す方向へ・・・となっています。

ということで、ここからはそのオプション類を詳しく見ていくことにしましょう。

-高圧ジェットスプレー-
高圧力で水を車体に噴射して、ブラシが届きにくい装備品の隙間の汚れを洗浄するのが高圧ジェットスプレー。 基本、人の手によるタッチアップが無いドライブスルー洗車機なので、まさに「かゆいところに手が届く」装置。 噴射ノズルが洗車機内板に固定された物や乾燥用トップノズルに 固定されて昇降する物、左右にスイングする物といろいろな仕様が見られます。
-下部洗浄-
高圧ジェットスプレーが車体表面をメインに高圧洗浄するものですが、こちらの下部洗浄は名前のとおり車体の下側や裏側を高圧水で洗浄する装置です。 洗車機本体下部にノズルが装着された本体内蔵型や洗車機乗り入れ時に地面から噴射するノズルで洗浄する固定式の2種類が主流です。塩カリが撒かれた 冬の雪道を走ったあとに利用したい装置になります。
-もこもこ泡-
名前のとおり「もこもこした泡」でクルマを包み込んで洗車する装置です。 見た目は汚れ落ちが良さそうに見えるので、ショー効果もあります。 洗車機工程時に噴射する連動型、洗車工程に前に噴射する単独型の2種類が見られます。 最近ではカッコ良く泡を噴射するために別置き型装置も存在します。

たまに「洗車機のシャンプー洗車って泡だたない・・・」という一般の人の声がありますが、溶剤を泡立てて使う「頭を洗うシャンプー」ではなく 「洗車機のシャンプー(洗剤)洗車=溶剤で汚れを浮かして取り除くもの」と思っていただくとわかりやすいと思います。
-ていねい洗車-
名前の通り丁寧に洗うための物です。設定の洗車速度よりワンランクダウンした速度で洗浄工程を行ったり、本来の洗車コースにプラスして一往復の洗浄工程を追加する物です。
-タイヤブラシ-
名前の通りタイヤやホイールをブラシで洗浄する装置です。今まではフルサービス洗車機のみの装備ですが、ドライブスルー洗車機でも装備 されることができるようになりました。
-汚れ落としコース-
洗剤の希釈率を通常のシャンプー洗車より濃くしたり、専用の溶剤で通常の洗車では落ち切れない汚れを除去するコースになります。 本来の洗車コースにプラスして利用する物です。
-液晶タッチパネル-
ドライバーが操作するオペボックス、シート式のタッチパネルが主流ですが、銀行のATMでよく見る液晶タッチパネル型も登場しました。 液晶画面で洗車コースの説明を動画で紹介したり、ゲーム機能で次回の洗車を割引やサービスする「当たりくじ」を出すこともできます。