私が連洗と出会ったのは幼稚園の頃。1970年代の中盤ですね。札幌市手稲区に住んでいました。
当時はオイルショック後であり、「消費は美徳」の時代から「節約」の時代に変わっていったところです。
オイルショック以前は大型の「洗車場」と呼ばれる施設が町に多数出来、本当にどこにでも洗車場があるような状態でしたが、オイルショック以降段々とその数が減少して行きました。
ちょうどそんな時代、幼稚園バスを待つ場所にビュウティ販売(現ビユーテー)の大型連続洗車機のハイクリーンがスクラップ状態で放置されていました。
その場所は元洗車場で洗車場を廃業し建物を業種転換の為に工事をしていたので、建物内にあった洗車機を撤去し敷地内に置いてある状態でした。
それが記憶にある中での連続洗車機との出会いです。
その機械はその後無くなりましたが、状態は良さそうでしたのでその後どこか他の場所で活躍していたかも知れません。
小学生になり行動範囲が広くなりました。
当時住んでいた団地の駐車場(ちょっと離れている)の向かいにタクシー会社があり、そこに連続洗車機が入っているのを見つけました。
タクシー会社は国道沿いにあり国道側に「連続洗車場」と看板があったので、一般向けにも営業していたと思われます。
で、洗車機は何かと言うとハンナの小型連洗でした。
全長10メーターほどで、特徴的な入口に大きなウインドウブラシ、ロッカーブラシ・トップブラシ・サイドブラシと言う配置だったと思います。
暇さえあれば見てましたね・・・オーバーホールでブラシ交換やらやってるのも見ました。
(それから30年近くたった現在・当時と変わらない建物の中にセルフィーが入ってます)
ちょっと離れた病院にバスで通っていたので途中何件か洗車場があり、IMOシステムやハイクリーン・カリフォルニア式など多くの連洗機があったのを記憶しています。
すごい所ではハイクリーン2台と言う洗車場もありました。
(ここはその後タクシー会社所有になり最近までハイクリーンがありましたが、現在は日本車輌洗滌機ブランドのマックスリード(ムサシノ洗機製)が2台になってます)
その後引っ越すことになり、まだ広島村から広島町(現北広島市)になったばかりの町に移り住みました。
洗車機は町に一台。駅前のシェルに日本車輌洗滌機のボナンザがあるだけでした。
その後別の新設のスタンドにビユーテーのハイグローSPが導入され、「町内初ワックス掛けの出来る洗車機登場」と広報誌に載るぐらいですので、洗車場があるはずがありません。
ここでしばらく連洗から離れることになります。

それから数年後。
今度は釧路に引っ越すことになりました。
すでに時代は洗車場からガソリンスタンドに変わり・町にはコイン洗車場があちこちに作られ「連続洗車場」と言うのは北海道に3軒しか存在しなくなりました。
しかしなんとそのうちの1軒がこの釧路市にあるのです。(あとは旭川市と函館市)
さらに通っていた高校の近くのタクシー会社にはビユーテーのスーパークリーンが入っていました。
(こっち遠くから見ていただけなので詳細不明・現在は日本車輌洗滌機ブランドのマックスリード(ムサシノ洗機製)が入っています)
すげえよ釧路市!
そして洗車場。
赤い塗装のハイクリーン、ドライヤー機は2機・全長は17mはあるでしょうか。まさに連続洗車機。
そして高校3年になり・・・ここでアルバイトをする事になったのです。
でかい機体にスタート用のフットスイッチ、コンベアが作動しただけでわくわくしてきます。
幼稚園児の頃はわからなかった構造やブラシ制御も今は高校生なので理解できます。さらに興味がわいてきました。
通っていた高校の近くのタクシー会社にはビユーテーのスーパークリーンが入っていました。
その頃近くの出光にエムケーのIDEMITU・RENSENが入りました。
この機械も全長が長くプッシュローラータイプのコンベアーを使用し、旧タイプの連洗が正常進化したような洗車機でした。
客が取られるかと思いましたが、もともと客層が違ったためあまり変わらなかったですね。
かなり面白い洗車機でしたが、その後ミラクルシャワーに変わり、今はYASUIのフォースブリッツが入っています。
話は戻ってバイト先の洗車場。
時代の流れですね、高さ1600mmまでしか洗えず通常のブラシなので客が減少し、ついに閉店となりました。
(最終的にハイクリーンは車高2000mmまで対応するものもあったようです。自動車会社向けらしい)
アクロミッターかマイティクーンを入れると言う話もありましたが、体力が続かなかったようです。
函館の洗車場も免許を取った時には閉店していました。
旭川市の洗車場はハンナの連洗が入っていてシャーミーブラシの比較的現行機とあまり変わらない物が入っていましたが、平成10年頃に無くなりました。
と言うわけで北海道には現在洗車場はありません。
しかしタクシー会社にはマックスリードが多数入っており、スタンドでもミラクルシャワーやダイフクの連洗シリーズが入っていますので、連洗に触れ合うことはできそうです。
でも・・・今の優秀でコンパクトな連洗より、昔のデカイ連洗の方が好きですね。
平成に入ってからの次世代連洗(ミニ連洗)はエムケーのIDEMITU・RENSEN(長っ!)と初代マジックスルー(入口の暖簾とダブルドライヤーがいい味出してる)を除くとなんかパッとしない感じ・・・
現行で一番好きな連洗はマックスリードかな。
あのいかにも機械というデザインも減ったくれもないのが自分の中でイメージする連洗なのです。懐古主義なのかもしれませんが昔はよかったなあと思います。
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