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まずは「洗車機の目」車形認識センサーについて。
洗車機の各ブラシの動作や洗車機本体の移動距離は車形認識センサーで得られたデータを元に決定。
現在の洗車機では、洗車機本体入口側に装備された光電センサーで読み取るのが主流です。洗車機のグレードに合わせて
センサーも数種類存在している。
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最初は廉価版洗車機で採用されているセンサー。
廉価版洗車機の場合、搭載されている光電センサーは2軸〜8軸あたりが主流で、ある程度の車種判別のみができるようになっている。
左の画像は8軸光電センサー搭載機の洗車機入口部分です。洗車機入口に8個の穴が開いているのがセンサーの部分になる。最近の洗車機はセンサーへの水しぶきや
洗剤等の付着による誤作動を防ぐため、奥側にレンズを搭載。
このセンサー搭載洗車機は洗車コース選択後、装備品などをきちんと登録してスタートさせる。
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続いてここ10年ぐらいの間で高級グレードの洗車機で主流の「多軸センサー」。
簡単に言うと廉価版洗車機では数個の光電センサーしか搭載されていないが、多軸センサーは名前の通り「搭載している光電センサーの数が多いセンサー」で、その数は約50個から
多いところでは約300の数の光電センサーを積んでいる。最近の流行は一つの軸からV字状にビームを飛ばす「多方向多軸センサー」。
例えば100軸の場合だと200軸相当のセンサーにすることができる。
軸数が増えるという事で車形の認識精度が向上、アンダーミラーやリヤスポイラーといった装備品の自動認識が可能に。
廉価版洗車機でありがちな「装備品選択ボタンを押し忘れたために
装備品を破損した」という事故の防止に。ただし過信は禁物・・・取り付けが甘い物だと、
ぶっ飛ばす可能性が高いので、装備品選択ボタンを押したりガムテープで固定するなりの
自衛策が必要。
こちらのセンサー搭載洗車機は入口にスリット状の部分があり、その奥にセンサーのレンズが内蔵されている。
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洗車機入口上部より超音波をクルマに当て、その跳ね返ってきた速度で車形を認識するのが「超音波(ソニック)センサー」。
鳥類のコウモリやアニメキャラのパタリロが真っ暗の闇夜の中で、自由に動き回れるのと同じ原理。
とあるメーカーの廉価洗車機で搭載されている。
1980年代後半から1990年代後半までは各社が採用してきた機構だが、検知があまいでフロントウィンドウといった傾斜した部分の読み取りが不安定になり、洗い残しが出やすいなどの
欠点が。現在の機種は光電センサーの補助として使われている模様。
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★こんな物もあります!「CCDカメラ」
とあるメーカーの最高級洗車機で搭載されている物で洗車機に2つのCCDカメラを搭載。
洗車機出口側のカメラでフロントナンバー検知、洗車機入口側のカメラでリヤビューミラーを検知。
フロントナンバー検知用はekワゴンやアルファロメオの一部車種で見られる、ナンバープレートが中央に無いクルマの「ナンバープレートめくりあげ事故」を防ぐ効果がある。
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